

米国で新型コロナウイルスの感染拡大の「震源地」になっている東部ニューヨーク州は、感染者数が17万人に達し、死者も8000人を超えた。ニューヨーク市内で患者の治療にあたる米国日本人医師会会長の柳澤ロバート貴裕・マウントサイナイ医科大教授(52)に医療現場の現状などを聞いた。【聞き手・隅俊之】
――マウントサイナイ医科大病院の診療態勢はどうなっているのか。
大学が運営する8病院には計3800床ある。3月17日に25人だった新型コロナの入院患者は、同27日に1000人を超え、今は約2000人が入院している。この数日で横ばいになってきたが、当初はかなりの勢いで増えていた。人工呼吸器が必要になる重症患者は約450人で、集中治療室(ICU)に入っている。
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