新型コロナ (Mainichi)

「盛り下がってるぜーっ」苦境の小樽、商店街が「空元気」ポスター 支援広がる

By April 6, 2020 No Comments
ポスター第2弾=同商店街振興組合提供

 異国情緒漂う町並みが人気の北海道小樽市は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2月以降、客足が一気に遠のいた。売り上げの大半を観光客に頼る「小樽堺町通り商店街」は「もう笑うしかない」などと開き直りとも取れるユニークなポスターを立て続けに発表し、会員制交流サイト(SNS)などで応援の声が広がっている。【高橋由衣】

「来てください」とは言えないが…

小樽堺町通り商店街のポスター第1弾=同商店街振興組合提供

 「感染拡大が不安視される中で『来てください』とは言えない。でも、このままでは商店街がなくなってしまう」。同商店街振興組合のアドバイザーを務める坂口武さん(33)は危機感を募らせる。

 商店街の中に観光案内所がある。昨年2月にここを訪れた人は約1600人だったが、今年2月は3分の1ほどの約600人。外国人旅行者の減少に加え、鈴木直道知事が緊急事態宣言をして週末の外出自粛を求めたことも響いた。3月に宣言が解除された後も、案内所には毎日10人前後しか来ないという。組合に加盟する95店のうち12店は休業中だ。

 閑古鳥が鳴く商店街を活気付けようと立ち上がったのが、青年部の約15人を中心とした若手店主たち。3月上旬、「空元気です!」と笑顔を振りまきつつ「お願いします 助けてください」と泣きつくポスターを作った。

 坂口さんは「深刻な状況だが、ここまできたら開き直るしかない。お客さんがいなくても元気な商店街の様子を見せられたら」と思いを込める。

ポスター第3弾=同商店街振興組合提供

 SNSにも画像を載せると話題を呼び、フェイスブックでは1000件以上の「いいね」や応援のコメントが届いた。たたみかけるように、3月31日には「盛り下がってるぜーっ」、4月3日には「人がいなくて寂しいので 分身の術、使っちゃいました」という自虐的なコピーの第2弾、第3弾を発表した。

 サービスにも力を入れる。3月下旬には3日間限定の「学生応援企画」を展開し、行列ができないよう配慮しながら、赤字覚悟で55円のイクラ丼を限定50食で販売したり有名スイーツを無料配布したりした結果、近隣からの客足が伸び、前年より売り上げを伸ばした店舗もあったという。大型連休には女性をターゲットにした企画も用意している。

 ただ、世界的に感染収束の気配が見えない中、長期的な停滞は避けられない状況で、3月30日に鈴木知事に資金繰り支援などの要請をした道商店街振興組合連合会の菊池恒理事長は「閉店や退店が増加する恐れがあり、商店街自体の存在が危ぶまれる」と話した。

 小樽堺町通り商店街で昆布専門店「利尻屋みのや」を営む青年部会長の蓑谷和臣さん(50)は「観光地は、お客さんが来ないとどうにもならない。雇用を守るための直接支援を行政にお願いしたい」と訴える。

0

Leave a Reply