新型コロナ (Mainichi)

アクリル越し「母の笑顔、見られた」 仏、高齢者施設の面会許可 新型コロナ

By December 19, 2020 No Comments
感染防止のためアクリル板越しに母ミシェルさん(左奥)と面会したジャクリーンさん(右)=フランス南部ジェール県で2020年4月26日、ジャクリーンさんの夫フランシス・ブルモンさん撮影

 フランス政府は、新型コロナウイルスによる死者数約2万5000人の4割が集中した高齢者施設で、入居者と家族による面会を解禁した。感染の危険性は残るが、家族と隔離された状態が続けば、入居者の精神面への悪影響が避けられないと判断した。施設側は細心の注意を払いながら、手探りで対応している。

 ジャクリーン・ブルモンさん(72)は4月27日、約7週間ぶりにフランス南部ジェール県の高齢者施設に入居する母ミシェルさん(90)に再会できた。ただし、新型ウイルス感染を防ぐために面会はアクリル板越し。アルツハイマー病を患うミシェルさんは、ジャクリーンさんにしきりに触れたがったという。それでもジャクリーンさんは「母は落ち着いた様子で、笑顔も見ることができた。症状が悪化していないことが分かっただけでも良かった」と胸をなでおろした。

 フランス政府は、高齢者の重症化リスクが高いことは把握し、マクロン大統領が3月12日、70歳以上の外出自粛を呼びかけた。しかし、全国に約7200カ所あり計60万人が「ついのすみか」としていた高齢者施設への対応は遅れ、施設職員へのマスク配布を決めたのは3月21日。感染実態を初めて公表したのも4月に入ってからで、その時点で首都パリを含むイルドフランス地域圏では、約700施設の9割に感染疑いがある人がいる深刻な状況になっていた。野党は「危機的な出来事だ」と強く批判し、政権には大きな痛手となった。

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