新型コロナ (Mainichi)

ミシュラン名店が作る「こどもごはん」200円 休校で昼食に悩むお母さんたちの味方に

By March 18, 2020 No Comments
子供弁当を販売する鉢の木新館には子育て中の母親(左)らが続々と訪れる=鎌倉市山ノ内で

 ミシュランガイドにも掲載された鎌倉市山ノ内の料理店「鉢の木」(藤川譲治社長)が1個200円の子供弁当「こどもごはん」を発売し、人気を集めている。新型コロナウイルスの感染防止で臨時休校が続き、自宅中心の生活が続く子どもたちの昼食メニューに悩む若い母親や、近隣の子供たちが連日店を訪れ、列を成している。【因幡健悦】

 「鉢の木」は精進料理や会席料理を扱う北鎌倉の老舗。婚礼、法事など催事が営業の中心だが、新型コロナウイルスの影響で予約のキャンセルが相次ぎ、売り上げが激減した。「このままでは仕入れ先や従業員にも影響が出てしまう。何とかしなければ」。そう考えていた藤川社長は「お母さんたちが子供の昼食に困っている。子供弁当、やってみたら」との知人の一言に飛びついた。

 調理担当と相談し、ボリューム重視の弁当を作ることにした。老舗のこだわりは「食材の安全性」で体現し、ほぼ原価の1個200円と価格を決めた。9日から発売したが、店の敷居が高いのか初日は1個しか売れなかった。ところが、子供弁当の画像を上げたフェイスブックが一気に拡散し、数日後には子育て中の母親らが並ぶようになった。販売個数は100個を数えた。

格安値段の子供弁当「こどもごはん」を売り出した藤川譲治社長=鎌倉市山ノ内で

 子供弁当の中身は、ごはん(200グラム)、主菜、野菜、卵焼きと、ニコニコマークのフライドポテト。ごはんのトッピングと、トンカツ、エビフライなどの主菜は日替わりだ。「鉢の木らしさ」を加えるため、最近、お新香も添えることにした。

 子供弁当を販売している新館には午前10時の販売開始と共に若い母親や子供たちが続々と訪れる。近所の中学2年、鎌田瑛夢さん(14)は「母が働いているので、とても助かっている」と弟2人と妹1人の分も合わせ、4個を買い求めた。市内の若い母親は「ママ友と協力して子供を相互に預かっているので、たくさん買いました」と笑顔だった。

 藤川社長は「子供弁当を通じて、今まであまりご縁のなかった若いお母さんたちと親しくなれた。連日、感謝の声もいただき、本当にやって良かったと思う。このご縁を大事にしたい」と話している。

 販売は平日午前10時~正午。販売個数は100個。予約・問い合わせは鉢の木(0467・23・3723)。

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