

新型コロナウイルスの感染拡大で政府が7都府県に発令した「緊急事態宣言」が全国に広がり、拡大地域は18日、初めての週末を迎えた。春の行楽客でにぎわうはずの観光地は人出が途絶えたが、地域によっては首都圏の利用客が相変わらず流入する店もあった。「感染の終息が見通せない」。各地でため息が漏れた。
日光東照宮などの世界遺産がある栃木県日光市。宣言発令を受け、拝観中止期間を5月6日まで延長した東照宮の入り口には「立入禁止」と書かれた朱色の柵が置かれ、閉め切られた山門が雨にぬれていた。
日光では、首都圏などに宣言が発令された7日以降も、東京からの観光客の姿が見られた。だがこの日は、社寺の玄関口となる東武日光駅前にも観光客の姿はなく、参道に並ぶ土産物店や飲食店の半数近くがシャッターを下ろしていた。
この記事は有料記事です。
残り966文字(全文1312文字)
または
ログインして続きを読む