

新型コロナウイルスの感染拡大で観光客が減少する中、「長良川鵜飼(うかい)」で知られる岐阜長良川温泉旅館協同組合(岐阜市)は4月上旬から、各施設の予約客を特定のホテルに集約する取り組みを続けている。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)によると、全国初の試みとみられる。コロナ禍を乗り切るための前代未聞のこの取り組みは、観光業界の共倒れを防ぐ窮余の策として注目を集めそうだ。【黒詰拓也】
組合には7施設が加盟しており、うち4施設(計255室)が6日から一斉に臨時休業に入った。4施設は、既に予約していた客や予約申し込み客に事情を説明し、営業を続けている「都ホテル岐阜長良川」(192室)、「岐阜グランドホテル」(144室)への宿泊をお願いしてきた。さらに、25日からは都ホテルも休業し、グランドホテルに一本化された。組合によると、協力してくれた宿泊客は21日現在、少なくとも26件75人…
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