新型コロナ (Mainichi)

医療従事者153人の感染判明 院内感染も発生 医療崩壊の懸念 新型コロナ

By April 8, 2020 No Comments
院内感染とみられる医療スタッフの新型コロナウイルス感染が確認された新小文字病院=北九州市門司区で2020年4月1日午後8時11分、宮城裕也撮影

 新型コロナウイルスの感染者のうち、医師や看護師ら医療従事者は全国で少なくとも153人いることが毎日新聞の調べで分かった。診察などを通じて感染者と接する機会が多いことが背景にあるとみられる。すでに新小文字病院(北九州市)など複数の病院で院内感染とみられる集団感染も起きている。第一線の現場で働く医療従事者の感染拡大が続けば、地域医療に影響が出る可能性がある。

 毎日新聞は4日、新型コロナウイルスの感染者が100人以上出ている東京都、大阪府、千葉県、神奈川県、愛知県、北海道、兵庫県、福岡県、埼玉県、京都府の10都道府県について、感染した医師や看護師、医療スタッフらの人数を集計した。

 最も多かったのは41人の福岡県で、そのうち19人が新小文字病院に勤務する医師や看護師らだった。

 次は東京都で33人。永寿総合病院(台東区)や慶応大病院(新宿区)などで集団感染が発生しており、多くの医療従事者が感染している。

 そのほか、大阪府が24人、兵庫県は16人、神奈川県では13人の感染が確認された。

 医療従事者の感染は、抵抗力の弱い患者や高齢者の被害拡大につながるとされる。また、医師や看護師らの感染がさらに広がれば、新型コロナ以外の患者も医療を受けられなくなり、地域の医療崩壊につながる危険も指摘されている。【南茂芽育、鶴見泰寿、山口桂子】

大阪でも国立循環器病研究センターが一時外来診療休診

 大阪府では3日までに看護師ら医療従事者24人の感染が確認されている。3月上旬には、クラスター(感染者集団)が発生した大阪市のライブハウスを訪れて感染が分かった女性が受診していた医療機関で、対応した非常勤看護師の女性の感染が判明。勤務先の国立循環器病研究センターが一時外来診療を休診した。4月3日には箕面市立病院に勤務の50代の男性放射線技師の感染が分かった。

相次いで入院患者やスタッフの新型コロナウイルス感染が確認された永寿総合病院=東京都台東区で2020年3月29日午後1時35分、南茂芽育撮影

 兵庫県では4日までに医師や看護師ら医療従事者16人の感染が確認されている。仁恵病院(姫路市)や宝塚第一病院(宝塚市)など3医療機関でクラスターが発生し、計9人が感染。別の病院では感染者に救急外来で応対した医師が感染した。

 京都府では4日までに福知山市民病院(福知山市)の女性介護士ら医療従事者3人の感染が確認されている。介護士はクラスターが発生した大阪市のライブハウスを訪問していた。【鶴見泰寿、小田中大、春増翔太】

医療従事者の新型コロナウイルス感染者数>

北海道7人

埼玉8人

千葉2人

東京33人

神奈川13人

愛知6人

京都3人

大阪24人

兵庫16人

福岡41人

※感染者の総数が100人を超える都道府県の発表などに基づき集計

0

Leave a Reply