新型コロナ (Mainichi)

福岡県内でクラスター相次ぐ 救急患者から院内に拡大 福祉施設グループでも

By April 12, 2020 No Comments
福岡県庁=森園道子撮影

 福岡県内の医療機関や福祉施設で、新型コロナウイルスの感染者集団「クラスター」が相次いで発生している。4日には前日に男性看護師の感染が判明していた福岡市早良区の福岡記念病院で、新たに入院患者と職員計11人の感染が確認され、市はクラスターが発生したと判断した。県内でのクラスター発生は4例目。高齢者が多い病院や福祉施設での集団感染が相次いでいることに関係者は警戒を強めている。

 市によると、福岡記念病院では3日に脳神経外科の病棟に勤務する男性看護師の感染が判明。同じ病棟の看護師や入院患者らにPCR検査を実施し、新たに看護師と看護助手計9人と入院患者2人の感染が判明した。市は院内感染が起きたとみている。感染者は他の入院患者と隔離する形で病院内に入院しており、いずれも重症化はしていないという。同病院は救急受け入れや外来診療を当面休止する。

 市内では4日、他に0歳児2人と小学生2人を含む15人の感染が確認され、感染者は1日あたり最多の計26人に上った。

 県内で最初にクラスターが発生したのは北九州市門司区の新小文字病院だった。3月16日に頭部負傷で救急搬送され、当初はせきなどの症状がなかった80代の男性にその後、高熱などの症状が表れ、検査で陽性と分かった。医師や看護師ら医療スタッフ19人の感染が確認され、当面の間、外来診療を停止するなど対応に追われた。

 福岡市博多区の介護老人保健施設「楽陽園」では、40代の女性看護師ら職員3人と入所者6人の計9人の感染が相次いで分かった。

 同市東区では、福祉事業者の「ヒーリングフルサービス」が運営するデイサービス「ヒーリング名島」と有料老人ホーム「あいくらす香椎参道」で相次ぎ感染が判明。利用者2人と職員4人が感染し、3日には利用者の90代の女性が死亡した。新型コロナによる九州初の死者となった。両方の施設を利用する人や職員もおり、グループ内で感染が拡大した可能性がある。【加藤小夜、宗岡敬介】

福岡県内で発生したクラスター(感染者集団)

①新小文字病院(北九州市門司区)

20人(職員19人 患者1人)

②介護老人保健施設「楽陽園」(福岡市博多区)

9人(職員3人 入所者6人)

③デイサービス「ヒーリング名島」など(同市東区)

6人(職員4人 利用者2人=うち1人死亡)

④福岡記念病院(同市早良区)

12人(職員10人 患者2人)

0

Leave a Reply