新型コロナ (Mainichi)

首相が防衛大卒業式で訓示 クルーズ船防疫「完璧な任務遂行」と賛辞

By March 22, 2020 No Comments
安倍晋三首相=宮間俊樹撮影

 安倍晋三首相は22日、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で訓示した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため家族は参列せず、首相は「このような形になったことは誠に残念で、大変申し訳なく思う」と陳謝。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での自衛隊の防疫活動について「消毒から物資の補給ルート構築、検体採取をする中、一人の陽性者も出さなかった。完璧な任務の遂行だった」と最大限の賛辞を贈った。 

 日米安全保障条約改定から今年で60年となったことを踏まえ、「日米同盟は外交・安全保障の基軸。さらなる強化に向けて我が国の果たしうる役割の拡大を図る」と述べた。また、中東海域での自衛隊の情報収集活動についても触れ、「護衛艦たかなみの隊員を(出発時に)激励する機会に、残念だったのは『憲法違反』とプラカードを掲げられていたこと。隊員が使命感を持って任務を遂行できる環境を作らなければならない」と言及。憲法9条に自衛隊の存在を明記する憲法改正への意欲をにじませた。一方、昨年に引き続き北朝鮮の核・ミサイル問題には触れなかった。

 今年度の本科卒業生は、外国人留学生20人を除くと417人(うち女性58人)。任官辞退者は昨年度より14人少ない35人だった。卒業生は1人分の間隔を空けて着席し、国歌や学生歌は音楽部の在校生4人が斉唱。卒業証書授与も代表の18人に限り、例年2時間程度の式は、約1時間に短縮された。卒業生退場時の「帽子投げ」は例年通り行われた。参列できない家族らのため、式典はインターネットでライブ中継された。【宮原健太、田辺佑介】

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