新型コロナ (Mainichi)

3月米雇用70万人減 9年半ぶりマイナス 失業率も悪化4.4%

By April 5, 2020 No Comments
人影がほとんどなくなった観光地のタイムズスクエア=米ニューヨークで2020年3月31日、隅俊之撮影

 米労働省が3日発表した3月の雇用統計(速報値)によると、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数は、季節調整済みで前月比70万1000人減と2010年9月(前月比6万5000人減)以来、9年半ぶりの減少に転じた。3月の失業率は4・4%と前月(3・5%)から悪化した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の急停止により、雇用情勢が悪化していることが示された。

 雇用の減少幅は市場の事前予想(10万人程度)より大幅に悪化。リーマン・ショック後の09年3月(80万人減)以来、10年ぶりの大きさだった。2月は前月比27万5000人増と堅調に伸びていたが、新型コロナ流行に伴う外出規制や営業休止が広がり、雇用環境が一変した。

 3月の失業率は17年5月(4・4%)以来の高水準となった。2月は3・5%と1969年12月以来、約50年ぶりの低水準だった。

 雇用統計は毎月12日前後に集計されるため、3月中旬から本格化した外出禁止や営業停止の影響は今回の数値には十分反映されていないとみられる。同省が2日発表した3月28日までの1週間の失業保険申請件数は664万8000件と爆発的に増加。リーマン・ショック後最大だった09年3月の約10倍という歴史的な高水準となっており、足元の雇用環境がさらに悪化しているのは確実だ。市場では「4月の失業率は10%台に急上昇する」との見方が強まっている。【ワシントン中井正裕】

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